この記事ではNBAチケットの値段、購入方法、シーズンチケットの値段を解説します。
アメリカのチケット事情
NBAのチケットの前にアメリカのチケットのシステムを理解した方がいいので説明します。
アメリカのチケットは席ごとに値段がバラバラです。
特にスポーツは対戦相手が人気チームだったりホリデーシーズン(感謝祭やクリスマス)だと普段より高額になります。
日本でも東京ドーム、スタジアム、武道館などでのライブ、サッカー観戦など経験ありますが値段は勿論、シートごとに違うのですが「VIP5万円、S席2万円、A席1万円、B席5千円」のようにエリアで区切られているのがほとんででした。
アメリカの会場は席ごとに細かく値段が違います。隣同士でもかなり値段に開きがあることも珍しくありません。
理由としてはチケットマスターなどのチケット販売サイトが主流なのが挙げられます。
人気のライブやスポーツのチケットは瞬時に売り切れて転売されています。
例えば私の好きなボストンセルティックスはNBAの中でも特に人気のチームで通常のシーズンチケットですら販売後にはすぐに売り切れるのですが、どのチームでもVIP席は一瞬で売り切れになると思います。
売り切れと言っても買えなくなる訳ではなく各チケットサイトでresellされています。
ですのでアメリカではチケットは転売されているものを買うのが前提となるかと思います。
どのイベントでも基本的にチケットの売り切れというのは事実上、存在せずに金を積めば必ず買えるというのがアメリカスタイルです。
この”resell”は必ずしも価格の吊り上げを指しておらず、「再販売」という意味ですので単純に行けなくなったから売るという人も含まれます。勿論、安く買って転売して儲けようと企む人も沢山いますが…
NBAチケットの値段
本題のNBAのチケットの値段でがまずは平均値を見てみましょう。
チケットの平均価格トップ5チーム
チーム名 | 2023シーズンチケット平均価格 | |
1 | Golden State Warriors | $611 (約8.2万円) |
2 | Los Angeles Lakers | $518 (約7万円) |
3 | New York Knicks | $346 (約4.6万円) |
4 | Boston Celtics | $303 (約4.1万円) |
5 | Phoenix Suns | $285 (約3.8万円) |
チケットの平均価格ワースト5チーム
チーム名 | 2023シーズンチケット平均価格 | |
1 | Indiana Pacers | $138 (約1.8万円) |
2 | Oklahoma City Thunders | $148 (約1.9万円) |
3 | Detroit Pistons | $153 (約2万円) |
4 | San Antonio Spurs | $157 (約2.1万円) |
5 | Huston Rockets | $159 (約2.1万円) |
上記の表はあくまで平均ですので100万円以上するVIP席や一番安い席なども合わせて算出されています。とはいえGSWの$611は恐ろしい値段ですね。
実際のチケットの値段
前述した通り、行くチームやシーズンによってピンキリなので具体的な値段はないのですが、ホリデーシーズン以外、席を選り好みしない、対戦相手が不人気チームという条件でチケットを購入すると人気なチームでも1万円あればチケットを手に入れることが出来るかと思います。
例えばTDガーデン(セルティックスのホーム)で言うとウィザーズ戦で転売価格で諸経費込みで23ドル(約3千円)で叩き売りされている時がありました。
他にはMemphis Grizzliesのホームで諸経費込みで5ドル(約750円)というのもありました。
人気のないチーム同士の試合では一桁台で買えることも珍しくありません。
逆に伝統のセルティックス対レイカーズ戦とかになると最安でも200ドル(2.7万円)といったように高額になります。
VIP席にもなると3000~5000ドルくらいは平気でします。
運よく格安でVIP席のチケットをゲットできた時のレポートも書いているのでよかったら読んでみてください。
チケットサイトでチケットを買うとサービス料金や税金やら色々上乗せされてチケットの約20%上乗せで支払う必要があります。
例えばサイトではチケットの値段が2万円と書いてあっても会計時にはサービス料金や税金が加算されて2万4千円近くになっており「あれ?なんでこんなに高くなっているんだ?」とシステムに慣れていても毎回のように驚かされます。
実際の2023年のGSW VS Boston Celtics戦のチケットの値段を見てみましょう。
チケットサイトの表示では2枚で1960ドル(約26万円)だったのに会計時の合計金額は2413ドル(約32万円)に跳ね上がっています。
余談ですが2022年の11月にアメリカ大統領のJoe Biden氏がこのチケットの購入する際の不公平な手数料がアメリカの家庭からお金を奪い取っているから取り締まりをして消費者に還元すると明言してくれました。非常に頼もしいですね。実現することを願っています。
I know hidden junk fees – like processing fees on concert tickets – are a pain.
— President Biden (@POTUS) November 3, 2022
They’re unfair, deceptive, and add up.
That’s why, last week, I called on my Administration to crack down on these fees and put that money back in your pocket.
チケット購入おすすめサイト
やはり大手のTicketmasterがおすすめです。
多くのNBAスタジアムの販売元のサイトとなっています。
スタジアムによっては販売元がSeatGeekやAXSなど他のサイトになっている場合があります。
チームによって販売元が違うので注意しましょう。
特にAXSは注意が必要で試合当日に買おうとするとチケットが買えなかったり届かなかったりします。
じゃあ全部Ticketmasterで買えばいいのでは?と思うかもしれませんが、販売元がSeatGeakやAXSだとそちらから転送されてくるので意味がありません。
どのサイトも日本からも購入することができます。
チケットはEチケットなのでプリントアウトなどは不要で携帯電話があれば問題ありません。
Apple WatchやApple Walletにも移動できるので非常に便利です。
販売元の確認ステップ
1. まずは最大手のTicketmasterで細かい席の指定ができるか確認。
以下のように個別に席が選べる場合はTicketmasterが販売元。
2. AXSかSeatGeakで席の指定ができるか確認する。
↓SeatGeak
↓AXS
面倒な場合は全てTicketmasterで購入してもいいのですが、チケットが無事に届いているか確認しましょう。
現地観戦の特定の席や試合のチケット代に興味がある方は上記のサイトにアクセスして自分で調べてみましょう。
チケット代のアーカイブなどは見れないのでイベントが始まる前にチェックしましょう。
現地販売はあるの?
チケットの現地販売の有無はスタジアムとチケットの販売状況によりますが、現地販売はない前提でインターネットで事前に購入することをオススメします。
NBAチケットを安く購入する方法
・試合日の1~2日くらい前に買う
実際に試合に行けなくなった人が最後の安売りを始めます。
当日でもいいのですが当日だと競争率が高いのと安いチケットは前日までくらいに買い尽くされているので少し高くなる傾向にあります。
・天気の悪い日を狙う
これは当日にならないとわからないのですが、悪天候の時はさらにチケットが安くなる傾向にあります。
・プレシーズンのチケットを買う
プレイオフ>レギュラーシーズン>プレシーズンの順でチケットが高いのでプレシーズンを狙うという手もあります。
・人気ではない対戦相手チームを選ぶ
上記の表にもある通り人気チームとの対戦だとチケットの値段が跳ね上がるので自分の応援しているチームの対戦相手チームの人気が低いとチケットを安く手に入れることが出来ます。
・ホリデーシーズンを避ける
クリスマス、感謝祭、年末年始などはチケットが通常よりも高額になる傾向にあるので避けることができれば普段より安くチケットを購入することが出来ます。
・スター選手の欠場が決まった後に購入する
やはり試合を見に行く人はスター選手のプレーを見たいという人が多いので怪我などで欠場が決まるとチケットが投げ売りされ始めることがあります。
・複数人のセットチケットを買う
1人分のチケットを買うより複数人分のチケットを買った方が安くなる傾向にあります。可能であれば家族や友達と見にいくと費用が抑えられるかもしれません。
チケットの売り切れなどはほぼ100%ありえませんがやはり日本から旅行する際は少し高額でも事前に購入した方が安心かと思います。
シーズンチケットについて
その名の通り、シーズンチケットを購入するとレギュラーシーズンの全ての試合を見ることが出来ます。基本的にプレイオフは個別販売となります。
下記の画像はボストンセルティックスのシーズンチケットの料金表です。
私はシーズンチケットに関してはセルティックスの情報しかないので今回はセルティックスのシーズンチケットについて話していますが他のチームも似たようなものかと思います。
NBAは全82試合あり、半分がホームゲームだと仮定します。
最安だと41試合x45ドル=1845ドル(約25万円)
高いものだと41試合x137ドル=5617ドル(約85万円)
黒くなっている席は売り切れなので買えませんがいい席なので更に高額になるかと思うので100万円〜はすると思います。
空きが出れば年々前の方に移動できるといった仕組みです。
最前列でシーズンチケットを持っているファンの方に何人か話を聞いたことがありますが、20~30年保持している方が殆どでした。
シーズンチケットは決まった席にそのシーズンは座り続けないといけません。
シーズンの途中などからは購入することが出来ず、まずはシーズンチケット購入のwait listに入る必要があります。
Wait listに入るだけでも200ドルのデポジットがかかり、人気のチームであれば数年待ってようやく購入権が与えられます。
人気のないチームは直ぐに手に入れる事が出来るようです。
ロケッツは会場でシーズンチケットを販売していたので驚きました。
とにかく試合が見れれば良いという方は最安のシーズンチケットを買うとお得になると思いますが、個人的には色々な席に座るのが好きなのでシーズンチケットを購入することはないと思います。
シーズンチケットは同じ所に座らないといけないと前述しましたが、チケットの販売状況にもよりますが特定の試合で席のアップグレードのリクエストも出せるそうです。
シーズンチケットの特典
・専用のコンシェルジュが付く
・プレイオフのチケットを他の人よりも早く購入する権利
・セルティックスのショップの割引
シーズン全試合観戦にかかる費用
シーズンチケットの費用は説明しましたが、個別購入で好きなチームのホーム全試合行くと費用はどのくらいかかるのでしょう?
これはやはりチームの人気に左右されますが、平均価格の1/3程度の値段xホーム41試合くらいは最低でも必要になるかと思います。
体感ですと平均して40~50万円程度でしょうか。
NBAシーズンが10月~翌年の4月なので7ヶ月あります。
1ヶ月5~7万円の出費でシーズン全試合行けると思うとそこまで高額ではないのでは?と個人的には思います。
スタジアムの近くに住んでいない場合は試合の度に車のパーキング代、夜に試合があるのでディナー代などがかかってきます。
電車も通っていますが、アメリカは車社会なので基本的に移動は車になることが多いと思います。
そう考えると中々、全試合を観戦しようと思うとハードルが高いですね。
「NBAのチケットを購入する方法 日本からも買える? 実際の費用や安く購入する裏技 シーズンチケットの値段」への13件のフィードバック
コメントは受け付けていません。