アメリカ最大のスポーツファンイベントに行ってみた Fanatics Fest NYC 2024年 NBA NFL MLB NHL UFC

2024年の8月16日(金曜日)〜18日(日曜日)の間にアメリカのスポーツ関連商品会社であるFanatics, Inc.が主催でFanatics Festを開催されました。

本記事はイベントのレポート記事になります。

イベント当日の様子、チケットの値段、選手との交流の様子を綴ります。

このイベントではアメリカの4大スポーツの(NBA、MLB、NFL、NHL)に加えて格闘技などの選手とも交流する事が出来るアメリカ最大級のファンイベントです。

私はバスケ以外はあまり興味がないのですが、NBA選手だけ見ても超豪華なラインナップです…

Kevin Durant – ケビン・デュラント
Anthony Edwards – アンソニー・エドワーズ
Jalen Brunson – ジェイレン・ブランソン
Carmelo Anthony – カーメロ・アンソニー
Adam Silver – アダム・シルバー
Donte DiVincenzo – ドンテ・ディヴィンチェンゾ
Paul Pierce – ポール・ピアース
Penny Hardaway – ペニー・ハーダウェイ
Tracy McGrady – トレイシー・マグレディ
Kareem Abdul-Jabbar – カリーム・アブドゥル=ジャバー
Kevin Garnett – ケビン・ガーネット
Allen Iverson – アレン・アイバーソン
Tyrese Maxey – タイリース・マクシー
Paolo Banchero – パオロ・バンケロ
Sabrina Ionescu – サブリナ・イオネスク
Kyle Kuzma – カイル・クーズマ
Julius Erving – ジュリアス・アービング
Mikal Bridges – ミカル・ブリッジズ
Josh Hart – ジョシュ・ハート

他にはボクシングのマイク・タイソン、NFLのGOAT トム・ブレイディ、松井秀喜さんなんかも居ます。

会場ではスポーツカードやグッズの即売会や様々なアクティビティが用意されていました。

Fanatics Festとは?

Fanatics Festは、ファンとの交流を目的としたプロモーションイベントで、豪華なスポーツ選手達の出演や、インタラクティブな体験、限定グッズの販売などが行われます。

今回のイベントはリストにある殆どの選手と写真撮影やサインを貰う事が出来ます。

私はNBA選手達と交流がしたくて試合に何度も行っていますが、選手も試合するのが目的なので交流出来ない事も多いです。今回はファンイベントなので確実に会うことが出来ます。

今回の旅の目的

筆者はセルティックスファンなのでケビン・ガーネットが一番のターゲットです。

他にはジョシュ・ハート、タイリース・マクシー、パオロ・バンケロなんかにも会う予定で行きました。

KGはサインを中々しない事でも有名なのでこのイベントは大チャンスです。

ポール・ピアースも居ますが、彼には何回か会っているので今回は見送る事にします。

ピアースにお酒を注いで貰って一緒に乾杯した時の記事はこちらから読めます。

チケットの料金は?

1日券のチケットは$60弱で安く感じますが、このチケットだけでは選手との交流は出来ません。

選手と交流したい場合は個別で$100~$1000のチケットを買う必要があります。

VIPチケットの特典としては個別のサイン会や写真撮影でVIP専用のレーンがあるので一般入場よりも待ち時間が圧倒的に短いです。

他にも会場限定の商品などを優先して購入できる権利があったようです。

個別チケットの参考価格

以下は個別チケットの参考価格です。

カリームがダントツで高いですね。写真を撮るだけでも約$650もします。

サインを貰うアイテム毎に値段が設定されています。

チケットの種類を簡単に解説します。

Photo Opはそのままの通り、写真撮影が出来るチケットでオプションを入れるとプロが撮影した物も貰えるようです。

サインは複雑でサインして欲しいアイテム毎に値段が分かれているので注意が必要です。

例えばNBAカードにサインを貰うよりもジャージーやシューズに貰う方が高額になります。

サインにはオプションでInscriptionのチェックマークがありますが、これは指定した名前やメッセージなどを入れてくれるオプションだと思われます。

割高ですが、メッセージや自分の名前を選手が書いて貰えるので激アツです。

アイテムはチケットには含まれていないので、持参する必要があります。

会場の様子

会場の半分はスポーツカードやグッズなどを販売しているスペースでした。

以前、行ったカードショウと同じような感じでした。

残りの半分はスポーツ体験コーナーのようになっていました。

ピッチングマシーン、バッティングケージ、バスケコート、サッカーコート、UFCリングなど様々なスポーツを体験したり能力を測定できたりする事が出来ます。

人がかなり多くどこも混んではいましたが、1日で回る事が出来る広さです。

私はバスケのフリースローだけを体験しました。

3本中2本以上で景品が貰えるのですが、残念ながら1本しか入りませんでした…

球技未経験で1本入っただけでも奇跡や…

1日目

この日の目的は以下の3名です。

ジョシュ・ハート、ケビン・ガーネット、パオロ・バンケロ

パオロ・バンケロ

ドラ1でマジックのエースの人気選手ですが、意外にも列に並んでいるファンは少なかったです。

ニューヨーク開催で時間も他のニックス選手と被っているのが理由だと思います。

ボストンから会いに来たよ〜 

マジか!ありがとな!

Twitterで募集した質問もいくつか聞いてみました。

好きな選手はいる?

う〜ん、今はどうだろうな。子供の頃はカーメロとレブロンが好きだったよ。

NBAで現役最強の選手は?

う〜ん…(めっちゃ悩んでくれてはる)ディフェンシブ?オフェンシブ?

オフェンシブが聞きたいな。

ルカかな?あいつを止めるのは無理だ。

やっぱりルカはNBA選手から見ても異次元なんですね…

カンファレンスが違うので年に2回しか対戦しないはずですが、それでも深く印象に残っているほど凄い選手なのかもしれませんね。

調べてみると直近の試合ではマブスのホームの試合ではルカが45pts, 15 asts, 9 rebsというモンスタースタッツでマブスの勝利に貢献しています。

パオロはルカのプライマリーディフェンダーではなかったようですが、マッチアップ時にはタフなフェイドアウェイを2回も決められていました。

そのイメージもあり、ルカの名前をあげたのかもしれませんね。

キャリアでの具体的な目標とかある?

優勝。それだけだ。

最後に目指している選手像とかはある?

チームを優勝させる選手になること。

優勝への強い想いが伝わってきました。

実は同日にインタビューも受けていたのですが、そこでは「(来シーズンは)簡単に3~4位に行く実力はある。東地区での優勝できるチャンスもあるよ」と答えています。

まだマジックは若いチームですが、本人は来シーズン優勝する気満々のようですね。

質問も丁寧に答えてくれたし、目を見て会話してくれたし好感度爆上がりでした。

しかもサインはチケット1枚につき1つまでなのですが、なんと複数枚書いてくれました。

さらに帰り際に一緒に写真も撮ってくれ、握手までしてくれました。

パオロは仏様か何かでしょうか?

あまりにも優しすぎて完全にファンになってしまいました。

マジックはセルティックスの宿敵ですが、これからはブーイングはしないと心に誓いました笑

ジョシュ・ハート

ジョシュ・ハートはニックスで一番好きな選手なので、会うのをすごく楽しみにしていたのですが、なんと人が多すぎてさばききれずに途中でキャンセルされていました。

MSGでジャージーまで買って準備万全で会いに行ったので残念です。

サインの前に写真撮影があったのですが、予定より1時間近く遅れてスタートしました。

ジョシュ・ハートのチケットは売り切れだったのですが、なぜかイベントの2日前に再販されたようで、新たに購入することができたので非常に多くのファンが詰め掛けました。

多分、会場で一番人気の選手だったと思います。

14時くらいに大幅に遅れてスタートしたのですが、15時からパネルトークが予定されていたので、1時間もしないうちに去っていきました。

結局、列の半分も処理できずにキャンセルとなり、会場は「詐欺だ」と怒り狂う大人たちや泣きじゃくる子どもたちで大騒ぎとなりました。

私もあと3人進んだら会えるギリギリの所に居たのでダメージが大きかったです…

「パネルトークの後に戻ってくれるように説得する」と運営から説明がありましたが結局、戻って来ずにチケットが返金される運びとなりました。

ちなみにブランソンも人が集まりすぎて危険だから?という謎の理由で途中でキャンセルとなりました。

チケットを持っている人しか並んでいないはずなのに危険の意味もよくわかりませんが、

私が見た限りでは選手に無理やり会おうとして詰め寄ったりしているファンなどは見当たらず、みんな辛抱強く並んで順番を待っていました。

このイベントの為に別の州や海外から来てる人も多くいます。

運営スタッフが不慣れでサイン会がスムーズに進まなかったのも残念ですが、チケットが売り切れの後に追加販売までして結局、捌ききれずにキャンセルは詐欺と言われても仕方がないと思います。

大規模イベントすぎてそれぞれのスタッフがどこで何が起こっているか把握できていない
各イベントでどこに並べば良いかの情報がギリギリまで出ない(その辺に聞きまくるしかない)
たまに列に横入りするような人を整備するセキュリティも十分でない

など、明らかに段取りも悪く、例えば12時開始と13時開始の開始時間が近いイベントのチケット2枚持っていたりするとどちらか1つのイベントを逃す可能性もありました。

ハートが13時開始でパオロが14時からだったのですが、ハートはスケジュールの遅れ+長蛇の列だったので、パオロはかなり空いていました。

ハートの列に並んでいた前の人に「すぐ戻るからと列の場所を確保して」とお願いしてパオロに会いに行きました。

そのまま列に並んでハートを待っていたらパオロには確実に会えなかったと思います。

スタッフに「ハートが終わった後にパオロに会いに行っても待っててくれるのか?」と聞きましたが、「それは知らない」と返されました笑

進行が遅いのは選手がみんな優しくてファンと交流しながら写真やサインをしてくれているからという要素もあり複雑ですが

今回のイベントでは、沢山の選手に会おうとタイトなスケジュールを組むと会えなくなる可能性が高かったのはかなりマイナスポイントだったと思います。

ケビン・ガーネット

いよいよ待ちに待ったKGとのご対面です。

この日の為にオーセンティックのジャージーを用意し、セルティックスのミニバスケットボールも持って行きました。(チケットは複数枚買えば複数アイテムにサインがもらえます)

KGはピアースのように引退後もファンと交流しないですし、セルティックスのファンの間でもサインをしない事で有名なので今回のイベントはかなり貴重な機会だと思います。

KGのサイン会には長蛇の列が出来ていましたが、早めに並んだので先頭から10番目くらいで会うことが出来ました。

日本から会いに来たよ〜

本当はボストンからですが、この後の質問がスムーズになる為に日本から来たことにしました。

色々聞きたいことがあったのですが、ハートとブランソンの失敗で学んだのかセキュリティがしっかりしており、サインを書いたら直ぐに次の人という感じで残念ながら話す機会はほとんどありませんでした。

I love you, KG! 日本にもファンがたくさん居るから遊びにきてね!

最後に何とかメッセージを伝えると、手を合わせてお辞儀した後にグータッチしてくれました。

↓イメージ図

そして最後は笑顔で手を振ってくれました。

時間がない中でこれだけコミュニケーションが取れただけでもラッキーだったと思います。

KGのチケットにはInscriptionのオプションもつけて「Anything is possible」の文字も書いてもらい最高の思い出になりました。

コアなセルティックスファンも多く、16年越しに夢が叶うと言っていた人も多くいました。

私の近くで並んでいて仲良くなった人は、2008年の優勝記念ボールを持参していました。

しかもシリアルナンバーがKGの背番号と同じ5番と運命のようなボールでした。

5/1500を引き当てた豪運の持ち主でした…

2日目

2日目のメインイベントはKDとアントのトークショー。

一般入場のチケットのみで参加出来ますが、席は早いもの勝ちなので近くで見たい人は朝早くから並んで待っていたようです。

トークショーは色々なゲストで毎日行われていましたが、一番人気があったのはKD&アントかNFLレジェンドのトム・ブレイディーだったと思います。

トークショーの後は子供達と少しシューティングをしたりサインを書いてあげたりしていました。

3日目

この日の目当てはタイリース・マクシー!

マクシーは優しいのでスタジアムで何度もジャージーや帽子にサインを貰っているのですが、好きな選手なので会いに行くことにしました。

ボストンから会いに来たで〜 

Ohhhhhhhhhhh

(可愛すぎるやろ…)

めっちゃいいリアクションをしてくれました。

あまり時間がなかったのですが、Twitterで募集した質問もいくつか聞いてみました。

好きな選手はいる?

カイリー・アービングかな。

守るのが難しい選手は?

それもカイリーかな。

一番対峙したくないディフェンダーは?

ドリュー・ホリデーだね。

実は以前、インタビューでNBAの難しさを知った瞬間としてホリデーとの対戦を挙げていました。

2年目の時のバックスとの試合でホリーにディフェンスされながらも、第2クォーターで14ポイントと爆発したマクシー。

後半の前にホリデーに呼び止められて「お前やるな。だが後半は10点も取らせないぞ。」と言われたそうで、そこからはFGは0-6で一本も許してもらえず、FTの3点のみに抑えられたそうです。

そんな印象もあってかホリデーを対峙したくないディフェンダーに挙げたのかもしれませんね。

さいごに

今回、初めてこのようなスポーツファンイベントなるものに参加でき、とても貴重な体験が出来ました。

毎年恒例のイベントという訳ではないので、運営も不慣れで大変だったと思いますが、とっても素敵な機会であることは間違いないので、次回開催があればもっとスムーズに運営が進んでくれることも願っています。

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