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投資

【10分で読める完璧要約】『金持ち父さん 貧乏父さん』が教える6つの黄金ルールとは?

Dori

『金持ち父さん 貧乏父さん』は、ビジネス書・自己啓発書の定番として長年読み継がれているベストセラーです。

本記事では、忙しい方でも一目で理解できるよう、本書の要点を章ごとに簡潔にまとめ、特に重要な5つのメッセージと名言もピックアップしました。

「要約だけ知りたい」「復習したい」「内容を効率よく把握したい」という方にも最適なまとめ記事になっています。

書籍全体の要約

『金持ち父さん 貧乏父さん』は、著者ロバート・キヨサキが「2人の父親」から学んだお金の教訓を通じて、従来とは異なるお金の考え方を提示するベストセラー入門書です​。

一人は高学歴で公務員として働きながらも一生お金に苦労した実の父(「貧乏父さん」)、もう一人は学歴は中卒ながらハワイ有数の富豪になった友人の父(「金持ち父さん」)でした​。

キヨサキは幼少期からこの2人の対照的なアドバイスを受け比べる中で、「お金持ちになるための考え方とは何か」を批判的に考える機会を得ました​。

本書では、貧乏父さんが信じた「学校で勉強して良い会社に就職し、安定収入を得る」という常識に対し、金持ち父さんから学んだ富を築くための6つの原則を物語形式で紹介しています。

キヨサキが提示する主なメッセージは、「経済的自由」を得るには従来の常識を捨ててお金に対するマインドセットを変える必要があるということです。

例えば、「お金のために働く」のではなく「自分の代わりにお金を働かせる」考え方や、給与所得に頼らず資産(自分のビジネスや投資)を築くことの重要性など、金持ち父さんの教えは従来の学校教育では教えられない内容でした​。

著者はまた、「資産と負債の違いを理解する」「税金や会社の仕組みを知って有利に活用する」「失敗を恐れず学び続ける」など具体的なアドバイスを示し、読者に対して従来のお金の常識を見直すよう促しています。

本書は「教えの書」と「実践の書」の2部構成で、前半では金持ち父さんの6つの教え(原理原則)を示し、後半ではそれを踏まえた具体的行動プランを提示しています​。

語り口は平易で物語的: キヨサキ少年とマイク(友人)の体験談を交えながら、金持ち父さんが6つのレッスンを教えていく流れです。

その後の「実践編」では、心理的な障害の乗り越え方や初めの一歩を踏み出すためのステップが解説され、「経済的自由」に向けて読者が行動を起こすことを強く促しています​。

1997年の発売以来、本書は全世界で3600万部以上の大ベストセラーとなり、金融リテラシー啓蒙のムーブメントを巻き起こしました​。

従来の常識に挑戦する金持ち父さんのメッセージは、日本を含め多くの人々に「お金との向き合い方」を再考させるきっかけを与えています。

各章の要約

ここからは各章ごとの要約を紹介します。

第一の教え:金持ちはお金のためには働かない

要旨: 「お金に働かせる側になれ」。9歳のキヨサキ少年とマイクは金持ち父さんの元で週10セントという低賃金の仕事を経験し、「安い給料でも働き続けるか、それとも辞めるか」という葛藤を味わいます​。

彼らが不満を爆発させたとき、金持ち父さんは「多くの人は安定を求めてお金のために働き続けるが、それではラットレースから抜け出せない」ことを教えました​。

つまり、お金に振り回される生き方(安定収入への恐怖と欲望)から脱却し、自分がお金を動かす側になる発想が第一の教訓です。

「貧乏人と中流階級はお金のために働き、金持ちは自分のためにお金を働かせる」ことを強調し​、給与に頼らない収入源を作る大切さを説いています。

第二の教え:お金の流れの読み方を学ぶ

要旨: 「資産と負債の違いを理解せよ」。金持ち父さんはまず、資産 (Asset) と負債 (Liability) を明確に定義します。

「資産とは自分のポケットにお金を入れてくれるもの、負債とはポケットからお金を奪っていくもの」​。

多くの人が資産だと考えている自宅やマイカーでさえ、ローンや維持費でお金が出ていくなら負債です。一方で株式・不動産・事業などは継続的な収入や価値上昇をもたらすため資産となります。

貧乏父さんは「持ち家こそ資産」と信じましたが、金持ち父さんは「持ち家は負債だ。資産と負債を取り違えてはいけない」と断言しました​。

第2の教えでは、この財務知識(ファイナンシャル・リテラシー)の重要性が強調され、収入から資産を買い増やしていくことこそが富を築く道であると説きます​。

日本でもバブル崩壊までは土地の価格は上がる一方なので家を買うことが当たり前だったようですね。

かつて家を買って儲けたとという人達は未だに「家を買うのは常識だ」と思っている人も多くいます。

さらに親世代からその話を聞いてきた家を買う時期になる20~30代の人にも影響を与えています。

既存の常識や習慣を踏襲することの「楽さ」を選んで自分では考えずに人に聞いたまま行動する心理バイアスを「経路依存症」と呼びます。

持ち家は悪とは私は思いませんが、それが本当に自分にとって最適なのかを考えられるようにしましょう。

第三の教え:自分のビジネスを持つ

要旨: 「自分自身の事業に注力せよ」――他人のビジネス(他人の資産)を築くために働き続けるのではなく、自分の資産を築けという教えです​。

多くの人は勤め先企業のために働き給料を得ますが、その収入で負債(家や車)を買うため一向に資産が増えません。

金持ち父さんは「あなたの職業とあなたのビジネス(事業)は別物だ」と説き、給与所得に油断せず副業や投資による“自分のビジネス”を持つことを勧めます​。

具体例として、マクドナルド創業者レイ・クロックが「自分の本業はハンバーガーではなく不動産だ」と語った逸話が紹介されます​。

これは、収入源を本業の給与一本に依存せず、株式・不動産・事業オーナーシップといった資産を築くことで経済的安定と独立を図るべきだというメッセージです。

最近は多くの日本の会社が副業を認める流れになってきていますね。

第四の教え:会社を作って節税する

要旨: 「税金の知識と法人の活用」。金持ち父さんは、お金持ちがさらに富裕層になる理由の一つとして税金と法律の活用を挙げます。

歴史的に見ると、所得税は主に中流以下から徴収され富裕層は抜け道を見つけてきた経緯があり、金持ちは法律の枠内で巧みに資産を守っています。

具体的には、会社法人を設立して経費計上や減価償却を活用し、給与所得者よりも有利に税負担を軽減する方法です。

例えば会社を通せば収入から経費を差し引いてから税金を払い、残りを自分の報酬とできますが、個人の給与所得者は税金を引かれた残りで生活費を賄う必要があります。

本章では「お金の知恵を持つ者が税制を味方につけて有利に資産を増やせる」ことを学び、専門家を活用しながら自分もその知識を身につけるよう勧めています。

第五の教え:金持ちはお金を作り出す

要旨: 「機会を見つけ出しリスクを恐れず行動せよ」。ここでは投資と創造力の話が展開します。

金持ち父さんは「チャンスは待つものではなく自分で見極めて作り出すもの」だと教えます。

多くの人は安全策をとって投資で失敗しないことを重視しますが、それでは大きな成功も得られません​。

金持ち父さんは、高い教育や特別な才能がなくても大胆さと財務知識でお金を生み出すことが可能だと示しました。

例えば市場で誤って低く評価されている不動産や株式を見抜いて購入し、価値を高めて転売する——このように知恵と勇気で“無からお金を生み出す”ことこそ富裕層の考え方です。

不動産投資や新規事業などの例を通じて、リスクを管理しつつ行動する力の大切さが説かれます。「失敗を恐れる人は成功も得られない」という言葉通り、挑戦から学ぶ姿勢が第五の教えです

第六の教え:お金のためでなく学ぶために働く

要旨: 「スキルを身につけるために働け」。金持ち父さんは「人は新しいことを学ぶために働くべきで、単にお金のために働いてはいけない」と教えました​。

著者は若い頃、さまざまな職業に就いて多様なスキルを習得しています。

たとえば海兵隊に志願してリーダーシップを学び、セールスマンの仕事で営業術を磨いた経験は、後に起業や投資で大きく活きました​。

第六の教えでは、このように長期的視点で自分の能力を高めることを重視しています。

多くの人が安定収入や肩書きを優先しがちですが、金持ち父さんは「将来大きな富を得るには一生学び続け、自分の価値を高めることが必要だ」と強調します。

実際に著者は会計・不動産・セールスといった分野の知識を横断的に学んだことで、総合的な金融知性を身につけました。

安定を捨ててでも成長を選べ」——収入より経験を優先する働き方が、最終的に経済的成功につながると説いています​。

実践その一:まず五つの障害を乗り越えよう

「実践の書」最初の章では、金持ち父さんの教えを実行に移す上で誰もが直面しがちな5つの心の障害(恐れ、シニシズム(懐疑)、怠惰、悪習慣、傲慢)について語られます。

中でも最大の障害は「恐怖(失敗への恐れ)」です​。

多くの人はお金を失うことを怖れるあまり、安全策ばかりとってチャンスを逃してしまいます。

金持ち父さんは「損失への恐怖は誰にでもあるが、その恐怖への向き合い方が金持ちと貧乏人を分ける」と指摘しました​。

また「批判や世間体への過度な心配(シニシズム)」も行動を妨げる要因です。「まず自分に支払う(貯蓄・投資を優先し浪費を後回しにする)習慣」をつけることや​、専門家の助言に素直に耳を傾ける姿勢も大切だと説きます。

これら五つの障害を自覚して乗り越えることで、初めて金持ち父さんの教えを実践できる準備が整うのです。

実践その二:スタートを切るための十のステップ

次に、経済的自由に向けて具体的に行動を起こすための10の実践ステップが示されます。

これらは金持ち父さんが提案する自己成長と行動のためのヒントであり、「いますぐできる小さな一歩」です。​

ステップの内容は例えば、

自分の現在の財政状態を評価する」(うまくいっていること・いないことを分析し、効果のない習慣を改める)​

新しいアイデアを探す」(本屋で投資関連の本を手に取って学びすぐ行動に移す)​、

専門家やメンターとネットワークを築く」(成功者に会って話を聞く)​

常に学び続ける」(セミナーや読書で金融知識をアップデートする)​

などです。

その他にも「自分のヒーローから学ぶ」「与えることから始める(惜しまず教え助ける)」などユニークな助言が含まれています。

これら十項目は具体的かつ実践的で、読者が金持ち父さんの教えを日常で実行に移すための道しるべとなっています。

実践その三:具体的な行動を始めるためのヒント

最後の実践編では、「さあ行動しよう!」という締めくくりのメッセージが語られます。

ここでは読者が実際に第一歩を踏み出すための心構えや追加のアドバイスがまとめられています。​

例えば「小さく始めて失敗から学び、大きく育てよ」「投資物件を実地で見に行ってみよう」「ゲームやシミュレーションで楽しみながら学ぼう」といったヒントが提示されます。

著者は「今行動を起こすこと」の重要性を強調し、読者の背中を押します。

たとえ完璧な準備が整っていなくても、学んだ知識を生かしてまず動いてみることが、経済的自由への旅路を始める唯一の方法だと説いて本書を結んでいます。

おわりに:経済的自由を手に入れるには

締めくくりでは、金持ち父さんの教えを振り返りつつ「経済的自由への旅」を続けるよう激励します。

著者は読者に対し、ここで学んだ哲学を受け入れ、ぜひ行動に移してほしいと呼びかけます。

そして、「今日学んだことを実践し続ければ、あなたも金持ち父さんのような経済的自由を手に入れられるだろう」と結論づけています。

最後には具体的行動リストの形で再度主要なステップを復習し、読者が今この瞬間から自分の人生の財政戦略を変革することを促しています。

こうして本書は、単なる知識提供に留まらず読者のマインドセットと行動を変えることを目指して締め括られています。

著者が伝えたい重要な5つのポイント

  1. お金を自分のために働かせる考え方: 収入を得るためだけに働き続けるのではなく、自分が働かなくても収入を生む仕組み(資産)を構築することが重要です​。金持ち父さんの教えでは「貧乏人はお金のために働き、金持ちはお金に働かせる」とされ、給与に依存しない状態を目指すよう促しています​。
    このマインドセットにより、時間と労力に縛られない経済的自由に近づくことができます。
  2. 資産を増やし負債を減らす: お金持ちになるには資産と負債の違いを正しく理解することが不可欠です。
    資産とはポケットにお金を入れてくれるもの、負債とはお金を奪っていくものと定義されます​。
    例えば自宅や自家用車は維持費やローンで出費を生むため負債とみなし、株式・不動産・事業など収入を生むものこそ資産です。
    金持ち父さんは「もし今日働くのをやめても資産はあなたにお金をもたらし続けるが、負債はお金を奪い続ける」と述べ、資産を買い増やし負債を極力減らすことの大切さを強調しています​。
    これにより継続的なキャッシュフローを生み、豊かさを築けるのです。
  3. 金融教育(ファイナンシャル・リテラシー)の重要性: 学校教育ではお金の知識が教えられないため、自分で学ぶ姿勢が必要です​。
    金持ち父さんは、会計・投資・市場の動きなどお金に関する知識と数字を読む力こそが富を築く土台になると説きました。
    高収入を得ても金融リテラシーが低ければお金を増やせず失ってしまう可能性があります。
    反対に金融知識があれば、経済の変化に対応しチャンスを掴めます。著者自身、若い頃に簿記や不動産知識を学び、財務諸表の読み方を習得しています​。
    お金の専門用語や仕組みを学ぶことを怠るなというのが本書を通じた重要なメッセージです。
  4. 自分のビジネスを持ち「まず自分に支払う」: 他人のビジネスのために働くだけではなく、自分自身のビジネス(資産形成)に時間とお金を投資することが推奨されています​。
    給料を受け取ったら最初に一定額を貯蓄・投資に回し、自分の資産購入資金とする(=「まず自分に支払う」)習慣を持つことが重要です​。
    この習慣により強制的に資産形成が進み、支出は後回しに抑えられます。
    金持ち父さんはビジネスオーナーや投資家として収入源を複数持つことを勧めており、副業を始めたり会社を設立して自分の資産カラム(収入を生む項目)を増やすことがポイントです。
    会社員として働きつつも株式投資や不動産運用を行うなど、“自分株式会社”の社長になる意識を持つべきだと説いています。
  5. 「学ぶために働く」姿勢と挑戦心: 目先の安定収入だけにとらわれず、新しいスキルや経験を得るために働くことが長期的に大きなリターンを生みます​。
    著者は「人は生涯にわたり学び続けなければならない」と強調し、特に若いうちは様々な仕事に挑戦して財務知識・営業力・リーダーシップなど幅広い能力を磨くよう勧めています​。
    失敗から学ぶことを恐れず、現状に安住せず成長し続ける姿勢こそが金持ち父さんの教えの核です。
    「失敗は成功へのプロセスであり、失敗を避ける人は成功も避けている」という言葉通り、挑戦と学習を積み重ねることでのみ経済的な飛躍が可能になると説いています​。
    常に学び、自分の価値を高め続ける人が最終的に経済的自由を手にするのです。

印象的で重要な引用(原文と日本語訳)

  1. “The love of money is the root of all evil. The lack of money is the root of all evil.”
    「金への執着は諸悪の根源だ」「お金が無いことが諸悪の根源だ」
    (貧乏父さんは「お金に執着するのは悪いことだ」と言いがちだが、金持ち父さんは「お金が不足していることこそが諸悪の根源だ」と考える、という対照的な主張)
  2. “I can’t afford it.” “How can I afford it?”
    「それを買うお金はない」「どうやったらそれを買うためのお金を作り出せるだろうか?」
    (貧乏父さんは欲しいものに対し「そんなお金はない」と考えるのに対し、金持ち父さんはまず「どうすれば買えるか?」と問うことで解決策を考え出します。この違いが思考の扉を開きます)
  3. “The poor and the middle class work for money. The rich have money work for them.”
    「貧乏人と中流階級はお金のために働くが、裕福な人はお金に働かせる」
    (金持ち父さんの最初の教えを象徴する有名な言葉で、お金に支配されるのではなく自分が支配する側になれという意味です)
  4. “If you stop working today, your assets will feed you, but your liabilities will eat you.”
    「もし君が今日働くのをやめても、資産は君のポケットにお金を入れてくれるが、負債はポケットからお金を取っていく。…資産と負債、この二つの違いを知ることがとても大事なんだよ。」
    (資産と負債の定義を端的に表現した金持ち父さんの言葉。自宅などを資産だと思い込んでいる人に対し、その違いを理解する重要性を説いています)
  5. “Failure is part of the process of success. People who avoid failure also avoid success.”
    「失敗は成功に至るプロセスだ。失敗を避ける人は成功も避けている。」
    (金持ち父さんが強調する挑戦と学びの重要性を示す言葉。失敗を恐れて挑戦しない人は決して成功も手にできない、というメッセージです)

まとめ

まとめ:お金について学ぶのに、遅すぎることはない。

『金持ち父さん 貧乏父さん』は、単なる自己啓発書やビジネス書ではありません。

それは、お金に振り回される人生から抜け出し、自分の人生を自分でデザインするための「お金の教科書」です。

この記事で紹介した6つの教えや名言は、その一歩目にすぎません。大切なのは、「知ったあと、どう行動するか」。

ぜひ今日から、あなたの“資産カラム”を育てる行動を始めてみてください。

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Dori
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アメリカ在住。 趣味のNBA観戦、Magic The Gathering、プログラミング、読書、英語学習やアメリカの生活について雑多な記事をブログで綴っています。
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