アメリカ現地時間(EDT)2023年の5月29日の午後12時ごろにウィザーズ・オブ・ザ・コーストより禁止改定の発表がありました。
数週間前から事前に告知がされており、注目するMTGプレイヤーは多くいました。
今回の禁止改定では以下のカードがスタンダードにて禁止となりました。
・《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker》
・《絶望招来/Invoke Despair》
・《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》
個人的にはパイオニアなどの下環境からも禁止が出るのではないかと予想していたので意外な結果でした。
価格推移
まずは今回の禁止改定で日本、アメリカの大手通販で対象のカードの価格がどのように動いたのか見てみましょう。
晴れる屋
MTG最大手の晴れる屋さんで「鏡割りの寓話」は禁止改定前は3200~3000円ほどで買取が行われていました。販売価格は¥5,000円前後とスタンダードのレアのカードとしては非常に高額でした。
公式から5月19日に、禁止改定の告知が発表されると同時に買取価格は2000円まで下落。
禁止改定直後は買取価格が1800円まで落ち着きました。販売は¥3,780ですので、まだまだ高額なカードと言えます。
今回の改定で下環境への影響がない事からまだ大きな値崩れは起きなそうです。
TCGPLAYER
アメリカ最大手の通販サイトのTCGPLAERではどうだったのか調べてみました。
以下のデータはすべて販売価格の相場推移となっています。緑の線がfoilで青の線がnon-foilとなっています。
以下のデータは「鏡割りの寓話」のデータになります。公式から5月19日に禁止改定が行われるというアナウンスが発表されてから価格が下落しているのが分かります。
相場の最高値が$25(約3500円)だったのが$19(約2600円)ほどまで落ち着いてきました。
続いては「勢団の銀行破り」のデータを見ていきます。
こちらは面白いことに、事前告知を境にfoilとnon-foilの値動きが逆になっています。
禁止改定が行われるアナウンスを境にfoilは値上げをしており、non-foilは値下がりしています。しかし禁止が正式に発表されてからはfoilも大きく価格を落としています。
元々、そこまで高額なカードではないので禁止改訂前、後での価格差は$1.3(約180円)ほどに止まりました。
絶望招来に関しても多少の値動きはありましたが、こちらも元値が200~300円で値動きは数十円の範囲で収まりました。
海外の反応まとめ
スタンダードは特に日本で人気なのもあり、話題になっていますが海外での反応はどうなのか見ていきましょう。
Twitterの反応比較
まずは英語版ツイートに対しての反応ですが、以下が発表から24時間後のスクリーンショットです。
リツイート数は124件とかなり少なめですね。
続いて日本版ツイートですが、リツイートが1223件もされていますね。日本での注目度が高い事が分かります。
日本語版の公式アカウントのリンク先は発表してすぐはアクセスが集中して開けなくなってしまった事から、MTGの情報を禁止リストを簡潔にまとめられていた《青黒家の食卓》管理人、オリバさんのツイートが公式よりも多くリツイートされた結果となりました。
その数なんと発表から24時間後時で2449件と英語版のツイートに比べて多くの注目を集めている事が分かります。
表で見ると分かる通り、英語版の公式Twitterの方が圧倒的にフォロワーが多いのにも関わらず、日本語のコミュニティに比べて話題になっていないのが分かります。
個別の反応まとめ
海外のネットの反応はどんな感じなのか見ていきましょう。
これでスタンからラグドスは消えるはずだ。
スタンで禁止になったところで寓話の値段は下がらないんだろうな…
絶望招来は寓話禁止にしてどうなるか様子見で良かったんじゃないかね?
神よありがとう。俺の夢(絶望招来の禁止)が叶った。
サヨナラ、俺の唯一のスタンダードデッキよ…
そんなことよりモダンの1マナのカードをすべて禁止にしてくれ。
白単からは何もなし?あのデッキ強すぎるだろ!
絶望招来が禁止なのは意外だけど良いニュースだ。
エスパーを弱体化しろ。またエスパーの時代が始まるだけ。
大勝ちは?宝物トークンのせいでスタンダードがカオスになっている気がする。寓話禁止だけでは満足ではない。
アトラクサは?フォールドに出したら勝ちのカードはゲームをとてもつまらなくする。
妥当な判断だと思う。神河は悪魔のBOXという事が証明された。
婚礼の発表が禁止にならないのは間違っている。
俺のスタンのデッキが死んだ。まぁ寓話安い時に買えたからヨシ!
シェオルドレッドが禁止になって値下がりしてくれたら統率者用に買いたかった。
食肉に続いてまた黒のカードが被害に… 公式はスタンダードで黒を使う人口を減らしたいのか?俺は黒が好きだから悲しいよ。
他の2枚と比べて禁止になると予想されている方が少なかった絶望招来を話題に上げている人が多い印象でした。体感ですと賛成派の方がやや優勢という感じです。
鏡割りの寓話と勢団の銀行破りは禁止を予想していた方が大半なので特に多く話題になることはないようでした。
今回の改定の結果では概ね肯定派が多かったように感じました。
Twitterの反応等を見ていただければわかると思いますが、海外では日本ほどスタンダードが人気ではないので無関心な人も多かったように感じました。
アメリカでのスタンダードの人気のなさは以下の記事を読んでいただけるとわかると思います。
以下の記事では、アメリカで統率者が圧倒的に人気である理由、そしてそれが他のフォーマットがあまり遊ばれない原因となっている理由を現地のカードショップのオーナーや常連客へのインタビューを行ってた結果をまとめています。
以下の記事ではスタンダードのローテーションが2年から3年に変更された時のアメリカ人のリアルな反応をまとめています。
今後は年に1回の定期的な発表と新弾の発売後3週間にあるそうなので、そちらでもどのような結果になるのか注目していきたいと思います。
新弾の直後はオーコやフェリダーなど環境を著しく見出すカードへの対策のようですので特に大きくリストが変わる事はないと思われます。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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「スタンダード禁止改定 海外の反応まとめ 禁止前後の価格推移も Magic The Gathering マジックザギャザリング」への4件のフィードバック
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