社会人こそプログラミングを学ぶべき理由 60歳からでも遅くない

プログラミングは難しい?
プログラミングに対して、「頭のいい人がやるもの」「自分はパソコンが苦手だから無理」「私は文系だから無理」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
実はプログラミングというと、アプリやゲームなど大規模なプロジェクトを連想する方が多いでしょう。しかし、プログラミングはそれだけではなく、日常生活の中でも役立てることができます。
確かに、人それぞれ得意不得意がありますし、プログラミングに向いていない人もいます。ただ、単純に「難しそう」という理由で敬遠してしまうのは、もったいないことです。
プログラミングは誰にでも挑戦できるもので、様々な分野で活用できるのでこの記事ではその理解の足がかりになってくれたら良いなという思いで書いています。
プログラミングは手段
プログラミングは単なる手段に過ぎません。それでは、どういうことか説明しましょう。
ほとんどの人がスマホやPCにアプリをインストールしていることでしょう。
銀行のアプリを使ったことがある方も多いはずです。これらのアプリは、銀行に足を運ばずに預金残高の確認や振込などを行える便利なツールです。
プログラミングがアプリの根幹を成していますが、その目的は「銀行に行かなければならない」という課題を解決することにあります。
実際に私が作成したプログラミングを紹介します。よりプログラミングが身近に感じていただけると思います。
・体育館の空き状況を自動で確認し、特定の時間に空きがあれば予約するプログラム
・欲しい商品の在庫が補充されたら、自動でお知らせしてくれるプログラム
どちらも目的が達成されるまで小まめにWEBサイトを1日に何十回、多い時は何千回もチェックする必要があります。この課題をプログラミンで解決することができました。
これらの例からわかるように、プログラミングは日常生活の中で様々な課題を解決する手段として活用できます。
例えば、競争率の高いチケットを自動で購入するプログラムを作成したり、操作性が悪かったり欲しい機能がないアプリを自分で作ることも可能です。
自分が欲しいアプリを作ることは、他の人にも需要がある可能性があります。全世界に公開することで収入源にもなるかもしれません。
プログラミングを学ぶことで、自分だけのオリジナルなアイデアを実現し、日々の生産性を向上することができます。
おすすめ書籍
私もプログラミング関係の本は色々、読みましたがおすすめ書籍を紹介します。
スッキリわかるPython入門 (スッキリわかる入門シリーズ)

プログラミングを全くやったことがない方にとっての入門書としては最適です。同シリーズで他の言語の書籍も出していますが軒並み高い評価を得ています。
プログラミング関係の仕事の新卒の教育現場で教科書として使用されることも多くあるほどです。
これはどの入門書にも言えることですが、内容があまり面白くないので忍耐力が必要になってくると思います。
退屈なことはPythonにやらせよう

この本は基礎から実践まで学ぶことができます。
実際にプログラミングでExcelファイルを編集したり、メールを送ったりする方法が学べます。
前半は文法の基礎なのでつまらなく感じるかもしれませんが、後半は実生活や仕事で役に立つ例が盛り込まれているので楽しくなってくると思います。
4300円ほどするので少し高く感じるかもしれませんが、コスパ最高の本です。3万円でも元が取れると思います。
英語ですがこちらから全文無料で読むことができるのでまずはこちらで内容を確認してから購入するのも良いかもしれません。ですが、WEB版は読みにくいので個人的には紙での購入がおすすめです。
難点を挙げるとすれば、原初が英語なので翻訳が少し読みにくかったり少し冗長な表現があるくらいですが個人的には全く気になりません。一番おすすめの本です。
PythonでExcel、メール、Webを自動化する本

実践に特化した初心者に向けのPythonの本です。Webから抽出したデータをExcelファイルに保存してメールで送信、といった連携も行えるようになり、仕事での活用の幅が広がるでしょう。
入門書というよりは2冊目以降に読むと理解が深まる本だと思います。
SwiftUI対応 たった2日でマスターできる iPhoneアプリ開発集中講座 Xcode
iPhoneのアプリを作りたいという方にはおすすめです。作ったアプリを自分のiPhoneにインストールして動かして遊ぶことができるのでプログラミング未経験者にはとても面白い体験ができると思います。
Windowsでも使えないことはないのですが、基本的に開発にはmacbookかiMacとiPhoneが必要になってきます。(Androidは使用不可)
またアプリに特化し過ぎているので、面倒な作業の自動化には向かないです。
どの言語がおすすめ?
筆者はPythonをおすすめします。
シンプルで読みやすい構文なので初心者にも分かりやすいですし、汎用性も非常に高いです。
PythonはWeb開発、データ解析、機械学習、自動化など、幅広い分野で利用されているので一度学習したら色々な現場で応用ができます。
明確にアプリの開発を行なってみたい方は以下の言語を選ぶと良いでしょう。
iOSアプリ開発:Swift
Androidアプリ開発:Kotlin
AIでプログラミング
現在、ChatGPTなどのAI技術が急速に進化し、命令を与えるだけで簡単にプログラミングが行える時代を迎えています。
しかし、AIは使用者に依存するので私たち自身の能力を超えたものを生み出すことはできず、問題発生時や細かな調整が必要な場面では、私たち自身が対処する必要があります。
また、AIはあくまで人間の補助をするツールであり、プログラミングを学ぶことで、その機能を理解し、効果的に活用する方法を見つけることができます。これにより、問題解決をより効率的に行えるようになります。
さらに、プログラミングを学ぶことで、コンピューターシステムやソフトウェアの動作原理について理解が深まり、問題解決能力が向上します。
これは、AIだけでは対処できない問題に取り組む際に非常に役立ちます。これこそが、プログラミング学習の最大の利点だと私は考えます。
私たちの日常生活や仕事の中で、常に様々な課題に直面していますが、それらを乗り越えることで成長ができます。
プログラミングを全く理解していないと、課題を正確に把握できない場合がありますし、解決策の選択肢がプログラミングができる人に比べて限られてしまいます。
実際にプログラミングを通じて解決する必要はなくても、課題解決の手法を学ぶことで、人生の様々な局面で役立つスキルを身につけることができます。
さいごに
私自身、本業はITとは直接関係のない仕事をしていますが、日常業務はパソコン上で行われ、プログラミングが間接的に仕事に役立っていることが数多くあります。
また、私生活においても、面倒な単純作業をプログラミングで効率化することにより、プライベートの時間がより生産的になったと感じています。
本記事のタイトルに「60歳でも遅くない」とあるのは、実際に私が知り合いの中に60歳からプログラミングを学び、アプリを開発した方がいるからです。
私自身も仕事を始めてから独学でプログラミングを学んでおり、遅いスタートであってもその力を身に付けることができると実感しています。
プログラミングに限らずですが、人生に遅すぎることはないです。
この記事を通じて、少しでもプログラミングに興味を持っていただける方が増えることを願っています。
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私がお答えできる範囲であれば、どんな質問でも喜んでお答えいたします。