【衝撃】TOEIC満点(990点)、英検1級でも英語は話せない TOEICと英検比較 アメリカ生活

TOEIC満点(990点)、英検1級を取得しているというとネイティブと同じレベルで英語が使用できると思われる方がほとんどですが、全然そんなことはありません。

もちろんTOEIC満点も英検1級にもレベルがあるのでネイティブレベルで英語を扱える人も間違いなくいます。

筆者はTOEIC満点も英検1級取得者の中でも最下層のレベルだと思うのでそれを元に私の英語力がどれくらいなのかを説明していきます。

TOEIC満点のレベル

まず私の英語力の前にTOEIC満点のレベルを理解しましょう。

TOEIC満点を取得する人は、全受験者の約0.3%と非常に少ないです。

こう見るとエリートのように思えますね。

ちなみに私はLRのみしか受験したことがなく、スピーキングとライティングのTOEICは経験がありません。

英検1級のレベル

英検1級はさらに難易度が高く、日本国内では合格者が限られていることで知られています。

合格には約13,000語の単語力と高度な読解力、リスニング力、さらにはライティングとスピーキング能力が求められます​。

英検ではしっかり4技能テストされます。

合格率も10パーセント前後で一般受験可能な資格では最難関クラスです。

0から取得までにかかる勉強時間は3000時間を超えるとも言われています。

英検1級とTOEICのどちらが難しい?

当たり前かもしれませんが、テストの内容は英検1級の方が圧倒的に難しいです。

TOEICは中学生でも解けるような簡単な問題もありますが、英検1級には簡単な問題は出ません。

TOEICの勉強に特化して900点越えをスコアを持っているような方では英検1級にはまるで歯が立たないと思います。

そもそも全然違うテストなので比較するのがおかしいですが、個人的にはTOEIC970点前後で英検1級の合格レベルと同じ英語力だと感じます。

TOEIC満点(990点)、英検1級の実力

記事の冒頭にもあるようにTOEIC満点(990点)、英検1級でも世間一般が思うより英語は全然できないです

繰り返しになりますが、TOEIC満点(990点)、英検1級の中でもレベルが色々ありネイティブレベルの人も居ます。

この記事の内容は努力をして資格を取得した自称最下層である筆者の体験談が元になっています。

試験合格の勉強方法

私の勉強法は過去問や模擬試験をひたすら解く事でした。

当時TOEICを受けた時はちょうど新試験に変更された時期で新試験用の問題集は公式からは1~2個くらいしか出ていなかった気がします。

それを購入して丸暗記するくらいやり込みました。

確か5周くらいしたら全部覚えたような気がします。

現在では公式模擬試験は11まで出ているようですがこれらを丸暗記するくらいやり込むだけでTOEICの点数は必然的に上がります。

TOEICに関しては問題集以外の教材は必要ないと思います。

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英検はありがたいことに直近3回分の過去問が公式ページからダウンロードする事ができます。

ですが公式ページは解説や日本語訳がないので公式の過去問の本を買うのがおすすめです。

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私は英検の時は公式ページの3回分の過去問をを3周ほどして臨んだと思います。

TOEICと違い満点ではなく合格が目標だったので丸暗記するくらいまではやり込まなかったです。

それに並行してライティングの作文に出て来そうなトピックを考えて20~30個くらいは作文を書きました。

現在はAIにトピックを考えてもらったり添削をしてもらえるので学習効率が非常に高いと思います。

ライティングトピックの例

トピック 日本語訳
Should the death penalty be abolished worldwide? 死刑制度は世界的に廃止されるべきか?
Is climate change the greatest threat facing humanity today? 気候変動は現代における人類最大の脅威か?
Should governments provide free healthcare to all citizens? 政府はすべての市民に無料の医療を提供すべきか?
Is the use of animals in scientific research justified? 科学研究における動物の使用は正当化されるか?
Should nuclear energy be promoted as a solution to the energy crisis? エネルギー危機の解決策として原子力エネルギーは推進されるべきか?
Is censorship necessary in modern society? 現代社会において検閲は必要か?
Should the government regulate the internet? 政府はインターネットを規制すべきか?
Is the impact of social media on society mostly positive or negative? ソーシャルメディアが社会に与える影響は主にポジティブかネガティブか?
Should schools prioritize STEM education over the arts? 学校は芸術よりもSTEM教育を優先すべきか?
Is globalization beneficial for the world economy? グローバリゼーションは世界経済にとって有益か?
Should there be stricter gun control laws? 銃規制法はもっと厳しくされるべきか?
Is space exploration worth the cost? 宇宙探査はその費用に見合う価値があるか?
Should euthanasia be legalized? 安楽死は合法化されるべきか?
Is it ethical to genetically modify humans? 人間の遺伝子改変は倫理的に許容されるか?
Should countries have open borders? 国境は開放されるべきか?
Is a universal basic income a viable solution to economic inequality? ベーシックインカムは経済的不平等の現実的な解決策か?
Should the voting age be lowered to 16? 投票年齢は16歳に引き下げられるべきか?
Is the influence of celebrities on society a positive thing? 有名人が社会に与える影響はポジティブか?
Should homeschooling be encouraged? ホームスクーリングは奨励されるべきか?
Is artificial intelligence a threat to humanity? 人工知能は人類に対する脅威か?

筆者の英語力

TOEIC満点(990点)、英検1級以外の英語関連の資格試験は受けた事がないですが、それ以外で英語力の証明になるようなものを書いてみます。

キャリアの殆どは外資系の会社に勤務しており、会議などは英語を使用してきました。

記事執筆時もアメリカに住んでおり、アメリカ人の友達も多くいます。

英語学習歴は義務教育を合わせると15年近くになると思います。

TOEIC満点(990点)、英検1級を取得したのは記事執筆の5年以上前になります。

それからAnkiという単語帳アプリで毎日、コツコツ単語の勉強を行ってきました。

Anki内では英語の単語帳デッキは2あり、単度総数は6,000語ほど。

英単語デッキ1
英単語デッキ2

英検1級に合格してから単語帳に新たに単語を6000語ほど登録しているので、推定の語彙力は15,000~20,000語ほどです。

Ankiは素晴らしいアプリですが、自分で単語を登録するのが非常に面倒です。

私はAnkiは以下のプログラムで自動化をして学習効率を爆上げしました。

全ての単語を理解し自由に使えるわけではないですが、イメージとしてアルクの単語帳 Vol.1~Vol.4 (計12,000語)+数千語の語彙がある感じです。

アルクの英単語長は語彙力を鍛えるのにオススメです。

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英語に自信がある人(英検準1級レベル〜)の人はVol.3の本を買うのをオススメします。

かなり自信がある人はVol.4から始めてみてもいいと思います。

他には英語で読んだ小説やビジネス本は少なく見積もっても50冊以上はあります。

これを踏まえてリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの技能別で私の英語力の程度を説明します。

リスニング

食事の時はアメリカのドラマやアニメを何年も見ている事もあり、4技能の中でリスニングが一番自信があるかもしれません。

好きなアニメやドラマの内容は9割ほど理解できますが、初見の映画やドラマなどは字幕がないと6~7割くらいしか理解できないような気がします。

シットコムやアニメなどの英語はハッキリ話してくれるので分かりやすいのですが、本場の日常レベルの会話が出てくる映画やドラマはかなり難しいです。

特に慣れていないハリーポッターなどは慣れないイギリス英語なので半分も理解できないかもしれません笑

アメリカ人の友達や同僚などの聞き慣れた人達の英語はほぼ100%理解できるのですが、初対面のアメリカ人の英語は聞き取れない事も少なくありません。

よく英語学習者で「洋画を字幕無しで見たい」という目標を立てている人を見かけますが、あれは「ネイティブスピーカーになりたい」と同義だと私は思っています。

資格が全てではないですが英検1級、TOEIC満点の私ですらこのレベルなので、並大抵の努力では洋画を字幕なしで完璧に理解する事はできません。

私のおすすめのシットコムはFriends、How I Met Your Mother、Office、Full Houseで何度も繰り返し視聴しました。

ドラマはSuitsが一番好きで3回以上は観ていると思います。

Sutisは法律関係のドラマなので専門用語も多くて少し難しいですが、会話やキャラクターがとても魅力的で一番おすすめです。

下記の記事ではドラマを見る上で知ると便利なアメリカの法律期間や専門用語について簡単に解説しているので興味のある方は読んでみてください。

リーディング

洋書をかなり読んできたのと仕事でも文書を読むことが多いのでリーディングもそこそこできます。

ですが本を読んでいてわからない単語に出会わなかった事は一度もありません。

とはいえ読むのが苦痛になるほど新しい単語に出会うわけではないです。

日本語の小説などを読んでいても知らない単語があっても読み飛ばしたり、前後の文脈で理解できる事があると思います。

例えば最近読んだミステリー小説のThe Housemaidでは知らない単語が50個ありました。

この本は全部で325ページなので約6ページに1つ知らない単語がある計算です。

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以下はThe Housemaidの中で知らなかった、または自信がなかった単語のリストです。

trudge
重い足取りで歩く
zest
熱意
brim
mace
メイス(武器の一種)
mignon
小さくてかわいい
remiss
怠慢な
seedy
みすぼらしい
highbrow
高尚な
tenuous
薄弱な
flighty
気まぐれな
vamp
妖婦
screech
金切り声
rake
くま手(道具の一種)
bologna
ボローニャソーセージ
abalone
アワビ
gauze
ガーゼ
broach
話題を切り出す
ravish
強奪する
clasp
留め金
postpartum
出産後の
tousle
乱す
uncultured
無教養な
kink
よじれ
playbill
劇場のプログラム
regimen
訓練
brioche
ブリオッシュ(パンの一種)
heavyset
がっしりした
bombshell
衝撃的なニュース
crick
筋違い
shallot
シャロット(エシャロット)
cognac
コニャック(ブランデーの一種)
stencil
ステンシル(型紙)
brownstone
茶色砂岩の建物
follicle
毛包
playpen
ベビーベッド
revulsion
嫌悪感
tranny
トランスジェンダー
paramilitary
準軍事的な
precipice
welt
はれ
unbeknownst
知られずに
malodorous
悪臭のする
geranium
ゼラニウム(植物)
kitchenette
簡易キッチン
paydirt
大成功
scapula
肩甲骨
lackadaisical
気のない
plier
プライヤー(ペンチの一種)

私は平均して1ページに1単語以上全く知らない単語があると読書がストレスになるので自分に合ったレベルの本を選ぶのが大切です。

私が一番効果があった勉強法がリーディングなのでひたすら洋書を読むと飛躍的に英語力が伸びると思います。

洋書は登場人物に馴染みのない名前が多く、登場人物が覚えられなくて読むのを諦めてしまう人も多いので、そんな人は日本の小説を英語で読むのがおすすめです。

村上春樹の本は英語でもあまり癖もなくスラスラ読めると思います。

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英語にあまり自信がない人はラダーシリーズから始めるのがいいでしょう。

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レベル別に難易度が設定されているのでどんな人でも読むことができます。

また巻末に本に出て来る英単語の辞書があるので、分からない単語はすぐに調べる事ができます。

ラダーシリーズの英語力の目安

LEVEL 英検の級
LEVEL 1~2 英検3級以下
LEVEL 3~4 英検準2級、2級
LEVEL 5 英検2級、準1級

ライティング

これはネイティブでも多いですが、普段は自動修正機能を使用しているので手書きだと英語は全く書く事ができません。

日本語でも読めるしデジタルでは漢字も書けるけど、何も見ないで紙に漢字を書くのが難しいのと同じ感覚です。

冒頭で推定語彙力は15,000~20,000と言いましたが、それらを自由に使えるわけではなく読んだり聞いたりしたりした時に理解できる程度なので文章を書くときは中学生レベルの言い回ししか出来ないのが現状です。

メールを送ったりするときに翻訳機や辞書を使うことはあまりないですが、難しい言い回しなどは出来ないというレベルです。

そもそもライティング自体、友達とのメッセージと仕事でのメールくらいで使用頻度は一番低く、トレーニングも行っていないので能力も低いままです。

スピーキング

スピーキングは日本人が一番自信がない技能だと思います。

かく言う私も苦手意識があります。

仕事でも会議は英語でこなしてきたので、普通に話せはするのですがやはりネイティブとは雲泥の差です。

発音もあまり良くないので特に初対面の人には聞き返されたり理解されなかったりする事がよくあります。

一番辛いのはアメリカ人相手にスピーキングが下手だと向こうも会話を楽しめない事が多いので除け者にされる事が多い気がします。

1対1だとコミュニケーションをとってくれますが、大勢の場だとネイティブと話すことを優先されるというシチュエーションが何度かありました。

これは当たり前と言えば当たり前の事です。

日本でも日本語がカタコトな外国人よりも日本人通しで話した方がスムーズですし、楽しいのは間違い無いです。

おすすめの勉強法

人それぞれ自分に合った勉強法があるので、自分で色々試すのが結局は一番の近道になると思います。

質はどうでもいいので量をこなしましょう。

私は試験前などは平日でも5時間、休日は12時間は勉強していたと思います。

これは勉強法ではないのですが、もっとレベルアップしてから試験を受けようと思う人が多いですがまずは申し込みをして勉強せざるを得ない環境を作りましょう。

試験に落ちたり、受けなかったらお金が無駄になるので人間の損をしたくないという感情を利用する事でやる気がブーストされます。

一つだけ自信を持っておすすめできるのがGrammar In Useという本です。

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これは英語文法のドリルの本です。

世界一分かりやすく文法を説明している本で、英語で英語を学ぶ事ができます。

全て英語で書かれており、日本語の説明は一切ないですが英語学習用の本なので絶対に理解する事ができます。

特に日本の英語教育では、細かい文法のルールが網羅されておらず、ぐちゃぐちゃな文法を使う人が多いですが、この本をやり込めば英語の基本的なルールが理解でき、文の組み立てが驚くほどスムーズになります。

まとめ

ここまで読んで頂いた方はTOEIC満点、英検1級の英語力が大したことがない事が分かって頂けたと思います。

繰り返しになりますが、資格はあくまで目安ですしTOEIC満点、英検1級の中でもレベルに差があり私は最下層に位置していると思っています。

記事を執筆して気が付いたのが、資格を合格してからは勉強という勉強はしておらず、本を読んだりドラマや映画など自然に英語を学習してきました。

目標がなかったので英語が伸び悩む要因になっていた気がするので、今年は目に見える形で目標を設定してレベルアップを図りたいと思います。

『人生一生勉強』これからも日々精進して自己成長していきたいと思います。

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