映画「スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のネタバレや感想を紹介。
本作は本国アメリカでは2023年4月5日に公開、日本では2023年4月28日に公開予定の映画となっております。
私は現在、アメリカ在住で一足先に映画を見ることができたので記事で感想やあらすじをまとめていきます。当記事は「どんな映画か気になる」「見るつもりはないけど内容は気になる」という方におすすめとなっております。ネタバレが含まれていますので、内容を知りたくない方はブラウザバック推奨です。
作品概要
タイトル(邦題) | ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー |
タイトル(原題) | The Super Mario Bros. |
監督 | Aaron Horvath Michael Jelenic |
ジャンル | アクション、アドベンチャー、コメディ、アニメ |
上映時間 | 1時間32分 |
キャスト | マリオ:Chris Pratt ピーチ姫:Anya Taylor-Joy ルイージ:Charlie Day クッパ:Jack Black |
あらすじ
ブルックリン(ニューヨーク市の区)でマリオとルイージは配管工として独立するところからストーリは始まります。彼らの父親は、安定した会社を辞めて独立することに反対していましたが、二人はその夢を追い求めることを決心しました。彼らは貯金を使ってCMを作成しましたが、残念ながら宣伝効果はあまりなく、仕事は思うように進みませんでした。
そんな折、マリオはニュースでブルックリンのマンホールが壊れて街が浸水していることを知ります。彼はこれを配管工として名前を売る絶好のチャンスと捉え、弟のルイージを連れて現場に急行します。
そこでマリオ達は地下で修理している中で謎の”緑色の土管”に吸い込まれてしまい、異世界に飛ばされてしまいます。
マリオは、ピーチ姫が暮らすキノコ王国に降り立ちます。一方、ルイージはクッパが支配するダークランドへとたどり着きます。キノコ王国で、マリオはキノピオと出会い、弟のルイージが危険に晒されていることを知ることになります。同時に、クッパ軍がキノコ王国を侵略し、ピーチ姫との結婚を目論んでいることが判明します。そのため、ピーチ姫は隣国のコング王国に救援を求める旅に出る決意をします。
そんな中、マリオが現れ、彼の目的とピーチ姫の目的が一致することが判明します。彼らは手を取り合い、協力して冒険の旅に出ることになります。
*以下からは本格的なネタバレが含みますので読みたくない方はブラウザバック推奨です。
映画「スーパーマリオブラザーズ・ムービー」ネタバレ
はじまり
物語は、ペンギンが住む国にクッパ軍が上陸するところから始まります。ペンギンの軍隊とクッパ軍が全面戦争を繰り広げますが、雪玉を投げるだけのペンギンたちはクッパ軍に対抗できません。
クッパはペンギンの城を壊し、隠されていたスターを手に入れてしまいます。
場面はブルックリン。マリオとルイージは配管工として独立し、CMを作成しますが、仕事の依頼はなかなか来ません。
そんな中、マリオブラザーズに一本の電話がかかってきます。初仕事として意気込む兄弟ですが、まさかの車のエンジンがかからないトラブルに見舞われます。依頼先まで走って行くことを決意したマリオたち。ここでスーパーマリオゲーム特有の横スクロールの世界が広がります。画面が切り替わり、マリオたちがブルックリンの街をゲームのように駆け抜けていく様子が描かれます。
依頼主の家は驚くべき豪邸でした。マリオブラザーズはパイプ漏れを手際よく修理し、一度は問題が解決したかのように見えました。しかし、ルイージがうっかり飼い犬のおやつを踏んでしまい、怒った犬に追いかけられることになります。その結果、家の中はメチャメチャな状態に。彼らの最初の仕事は残念ながら失敗に終わってしまいます。
マリオブラザーズが家に帰ると、大家族が歓迎してくれます。母親が用意したきのこ入りのパスタを食べることになりますが、キノコが苦手なマリオはこっそりルイージに食べさせます。会社を辞めたことに対し、彼らの父親は成功を信じず、夢をサポートしてくれません。仕事の失敗と父親の説教で自信を失ったマリオは自室でゲームに没頭します。その時、ニュースでブルックリンのマンホールが壊れ、街が浸水していることを知ります。マリオはこれを配管工として名前を売るチャンスだと考え、ルイージを連れて現場へ向かいます。
水漏れの原因を探るために地下へ潜ったマリオたちですが、破裂したパイプによって不思議な場所へと飛ばされます。謎の「緑色の土管」に吸い込まれ、二人は異世界に迷い込んでしまいます。マリオは、ピーチ姫が暮らすキノコ王国に降り立ちます。一方、ルイージはクッパが支配するダークランドへとたどり着きます。
キノコ王国
気づいたとき、マリオは現実とは思えないほどのキノコだらけの場所にいました。そこで、話すキノコ(キノピオ)と出会い、ルイージが危険な場所にいることを知ります。マリオを助けるため、キノピオは彼をキノコ王国に住むピーチ姫のもとへ案内することになります。
王国に着くとそこにはこれまた見たことのないような景色が広がっていました。ここでも透土管や動く床などマリオゲームの世界のギミックがたくさん盛り込まれており、マリオファンなら見ているだけでワクワクするようなシーンです。
その頃、城の中ではピーチ姫たちがクッパのキノコ王国への侵攻に対抗するため、コング王国に協力を求めることを決定していました。そこに現れたマリオもクッパに捕らわれているルイージを助けるため、目的が一致することから同行を申し出ます。しかし、ピーチ姫はまずマリオの実力を試すことになります。
ピーチ姫は、城にある障害物コースをクリアできたらマリオを連れて行くことを約束します。まずは、ピーチ姫が見事な動きでコースを簡単にクリアするお手本を見せます。最初はうまくいかないマリオですが、ルイージのために持ち前の根性で何度も立ち上がります。結局クリアはできなかったものの、ピーチ姫に認められ、共に王国への旅に出発することになります。
ゲームではよく囚われの役割を担っているピーチ姫ですが、映画ではマリオよりも運動能力に優れた設定が施されています。また、最新技術を駆使して作られた3Dマリオコースは、圧倒的な迫力で魅了されました。
そのころクッパ王国では、クッパが部下のカロンたちとライブ演奏を楽しんでいました。彼はそこで、ピーチ姫と結婚し世界征服を達成する計画を明かします。続いてクッパがピーチ姫への愛を綴ったピアノの弾き方りが始まります。また、カメックとのマリオ地下テーマのピアノ連弾も見逃せない見どころのひとつです。
コンゴ王国
ダークランドにいるルイージは、ヘイホーたちに捕まり、牢屋に収監されてしまいます。
一方、コンゴ王国に到着したマリオたち。クッパ軍との戦いに協力を求めるため、コンゴ王国の長老にお願いをするのですが、長老の息子に勝てば協力すると言われ、マリオが戦うことに。驚くべきことに、この息子はなんと「ドンキー・コング」でした。
圧倒的な力の差の前に、マリオは手も足も出ませんでしたが、辛うじてハテナBOXを手に入れ、キャットマリオに変身します。その後、パワーアップしたマリオがドンキー・コングを見事に圧倒し、勝利を収めることに成功します。約束通り、コンゴ王国はマリオたちに協力することになりました。
キノコ王国へ出発 マリオカート
その後、マリオたちはコンゴ王国のガレージに案内され、マリオカートゲームのように組み立ててキノコ王国へと出発します。
時間がないため、マリオたちにショートカットが示されますが、その道は崖の先に行き止まりが待ち受けていました。ドンキーたちに後押しされ、勇気を振り絞ってアクセルを踏み込むと、驚くことに虹の道が現れました。ここでのマリオカートのレインボーロードの演出は圧巻でした。
しかし、クッパ軍に気づかれ、待ち伏せ攻撃を受けるマリオたち。そこでマリオカートを彷彿とさせるエキサイティングなカーレースが展開されます。
クッパ軍の攻撃(青甲羅)によって海に落ちてしまったマリオとドンキーは、巨大な魚に食べられてしまいます。魚の腹の中で口論になり、諦めかける二人ですが、ドンキーの壊れたカートも一緒に腹の中にあることに気づきます。カートのロケットパーツを使って無事脱出し、二人はそのままキノコ王国へと向かうのでした。
一方、残されたコンゴ軍たちはクッパ軍に捕らえられ、牢屋へと投獄されてしまうのでした。
結婚式
一方、ピーチ姫はキノコ王国へ向かいます。クッパ軍に包囲されたピーチは、キノピオの命と引き換えにクッパからの結婚を申し込まれ、やむなく承諾します。(オデッセイを彷彿とさせる演出ですね)
結婚式が始まると、クッパは捕らえているルイージやコンゴ軍たちを溶岩に落として祝福しようとします。しかし、ピーチ姫はただ見ているわけにはいかず、ブーケに隠していたアイスフラワーで変身し、クッパを氷漬けにします。その時、マリオとドンキーも到着し、投獄されていた仲間たちを解放することに成功します。
激怒したクッパは、キノコ王国を破壊しようと巨大なキラーを発射します。しかし、マリオがキラーの標的を自分に変更させることに成功します。マリオは巨大キラーを、自分が元の世界から来た土管に誘い込み、キラーは土管の中で爆発し、キノコ王国への被害は無事、回避されます。
エンディング
危機は去ったかと思われましたが、新たな問題が発生します。巨大キラーの爆風に巻き込まれた周囲のキャラクターたちは、マリオの元いたブルックリンの世界へと転移してしまいます。
ブルックリンでついにクッパとの最終決戦が幕を開けます。しかし、クッパの圧倒的な力の前にマリオはなす術がありません。そんな時、ピーチ姫とドンキーがクッパに立ち向かう姿を見て、マリオは諦めずに戦う決意を新たにします。しかし、再び絶体絶命の状況に陥りますが、臆病者であるルイージに助けられ、二人で落ちていたスターに触れると、虹色に輝く無敵の力を手に入れます。力を合わせた二人はクッパを倒し、一件落着を迎えます。
クッパは、食べると小さくなる青いキノコを食べさせられ、瓶に閉じ込められてしまいます。
二人の活躍を見た家族や街の人たちは、マリオブラザーズを英雄と讃え、物語はハッピーエンドを迎えます。
感想・まとめ
大人から子供まで楽しめる素晴らしいエンターテイメント作品でした。さまざまなマリオシリーズの要素が映画に散りばめられており、マリオファンにはたまらない内容だと思います。音楽も素晴らしく、誰もが一度は聞いたことがあるような曲がオーケストラによる迫力ある演奏で楽しめます。
私は特に気になりませんでしたが、ピーチ姫がマリオよりも強いキャラクターとして描かれているため、ゲームのイメージとは異なり、受け入れられないファンの方もいるかもしれません。また、映画で初めて登場したマリオの家族(映画オリジナル?)は驚きでしたし、ヨッシーの登場も期待していたのですが、今回はわずかなシーンのみでした。ただ全体的にそれぞれのキャラクターの出会いやマリオ要素がとても自然に演出されており、エンターテイメントとして完成度が高かったと思います。
私のお気に入りのシーンはレインボーロードでのクッパ軍とのレースです。音楽も映像も素晴らしく、感動しました。元々敵キャラであるドンキーコングとの共闘など、熱い演出も盛りだくさんでした。
これまで観たアニメ映画の中で、この作品がダントツに面白かったです。日本では映画館で魅力的なグッズを販売されますがアメリカではグッズの販売等はなかったようです。
エンドロール後にはクッパの弾き語りや次回作への伏線もあるので、最後まで見逃さないでくださいね。ぜひ皆さんにもおすすめの一作です。