アメリカのライドシェア利用時の安全ガイド UberとLyft 比較 チップは必要?
日本には導入されていないライドシェア(Uber、Liftなど)はアメリカでは大人気で日本人の方も旅行などで重宝していると思います。
費用もタクシーの半額くらいでスマートフォンアプリで簡単に呼ぶことができるので、アメリカでも使った事がない人は居ないくらいです。
私自身、頻繁にアメリカ国内を旅行する機会も多く少なくとも100回以上はライドシェアアプリを使用してきました。
その中で怖い体験もしたので注意喚起もこめて、この記事ではライドシェアアプリの危険、注意点、トラブルについて書いていきます。
ドライバーの給料は
突然ですが、ライドシェアアプリでドライバーが払う手数料はいくらだと思いますか?
乗車時間などによっても左右されるのですが、ドライバーが払っている手数料は40~70%と言われています。
実際に私もドライバーに70%近くの手数料を取られているのを見せてもらった事があります。
チップは100%ドライバーの収入になるようですが、かなり手数料が高額ですね。
こちらの記事によると、Uberドライバーの時給の平均は$15~20でNYCやLAなどの大都市であれば平均で$30近く稼げるようです。
個人事業主扱いで保険などもないですし、ガソリンも実費なので厳しい仕事だといえます。
個人取引の提案
前述の通り、ライドシェアの手数料は非常に高額でドライバーを苦しめています。
手数料を払いたくないために客に個人商売を提案するドライバーに何度か会いました。
Uberは$30だけどキャンセルして現金で$20払ってくれれば目的地まで連れて行くよ。
俺も手数料を払わないでいいし君もお金を節約できてウィンウィンだろ。
このような提案をしてくるドライバーが稀に居ますが、絶対に誘いに乗ってはいけません。
純粋に手数料を誤魔化すために提案をしているのかもしれませんが、ライドシェアの規約違反ですし犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
何かあったときにライドシェアアプリを使用していれば緊急時に通報する機能がありますし、ルートも記録されているので安心です。
CNNによるとUberが発表した2020年の安全報告書では性的暴行のカテゴリーで3,824件の報告を受けており141件がレイプの報告を受けています。
自分の身を守るためにも必ずライドシェアアプリを通した乗車以外はいないようにしましょう。
乗車拒否
これは2時間ほどのロングドライブをLyftで予約した時に起こった話です。
Lyftの手数料は高すぎる。$200のライドで俺は$70しか稼げない。
さらにここまで戻ってくるのにお金は稼げない。
現金で$200俺に払え。そうでないなら俺はここから動かないぞ。
チップも$100払うから行ってくれないかな?
ダメだ。現金でいますぐ払え。
2時間の往復の長距離のドライブをして$70しか稼げないのは割に合わないのは理解できますが、かなり高圧的な態度でした。
チップを払う約束をしても現金を払わないと行かないというので、Uberに変更したところ問題なく目的地まで連れて行ってくれました。
基本的にライドシェアはLyftよりもUberの方が料金が安いことが多いです。
この時は基本料金がLyftは$30でUberは$300でした。
2時間を超えるロングドライブも何度か経験していますが、乗車拒否をされたのはこの時が最初で最後です。
ちなみにこれはナイヤガラの滝での出来事なので厳密にはアメリカではなくカナダです。
遊びに誘われる
ダラスにNBAの観戦に行った時の話です。
ダラスは初めて?
そうです。観光できました。
じゃあ夜景が綺麗なレストラン街があるから今から行こうよ!
いやもう11時なので疲れているので…
この後も何度もしつこく観光地に行こうと誘われました。
Uberの料金を高くするのが目的か、一緒に遊びたかったのかよく分かりませんがルートにない観光地などに行く提案をされてもトラブルの元になるので絶対に行かないようにしましょう。
落とし物
これはライドシェアの危険ではなく私が原因のトラブルです。
ライドシェアには落とし物をしたときにアプリからドライバーに連絡して届けてもらうこともできます。
届け終わった後に料金が$15~20自動でチャージされます。
$100くらいする持ち運びできる充電器を車内に忘れたことがあったのですが、運転手に連絡したのですが連絡は付かず充電器は返ってきませんでした。
一番困ったのは携帯を車内に忘れた時です。
iPadやパソコンがあれば何とか連絡はできるのですが、基本的に1人旅で携帯を落としたら連絡の手段が無くなってしまうので、旅行の際は常にスマホの首掛けのストラップを付けることをお勧めします。
私の場合はその時は運良く同僚と乗車していた為、彼女の携帯からUberに連絡をしてもらい無事にホテルまで届けてもらいました。
目的地の確認
アメリカは同じ地名やストリートが多いので住所をアプリにコピーペーストする際は地図上でもしっかり確認しましょう。
私もコピーペーストした後にSuggestされた住所を選んで全然違う場所を目的地に設定してしまったことがあります。
UberとLyftの違い
- LyftはUberよりも安価になる場合が多い。
- Uber は世界中で使用できるが、Lyft は米国とカナダでのみ利用できる。
- 両社とも、ドライバーへの給与が安く、雇用の安定を提供していないと批判されてきた。
ユーザーとして一番重要なのは使用料金だと思います。
LyftがUberの1/3ほど安いことも珍しくありません。
両方のアプリを使用して料金を比較して予約する方法が一番いいと思いますが、私は最近はほとんどの場合でLyftを使用しています。
チップは必要?
結論から言うとチップはあげなくても問題になることはないです。
例えばレストランとかだとチップが少なかったりするだけで外まで追いかけられて理由を聞かれます。
ライドシェアアプリではチップをあげないかったからドライバーが追いかけてくることもないですが、ドライバーが搭乗者を評価システムがあるようです。
真評価が低い搭乗者はライドが捕まりにくくなったり、料金が高くなると噂で聞いた事があります。
Uberは自分のプロフィールページから確認する事ができます。
ドライバーは多くの手数料をアプリ上で支払っており、ガソリンも実費なのでアメリカでは払うのが一般的とされています。
チップの目安は15%前後です。
私は以下のような理由でチップの金額を下げたことがあります。
- 個人取引を持ちかけられた
- 車内がとても汚かった
- シートベルトが壊れていた
- 何度も道を間違えた
- 運転が荒く危険だった
チップとは良いサービスに対するお礼なので、何か不満があった場合は下げられて当然という考えの人が多いと思います。
逆に荷物を丁寧に運んでくれたり、少しでも目的地に近いところで降ろしてくれたり気遣いのあるドライバーには30%くらい払うこともよくあります。
まとめ
ライドシェアアプリは、アメリカ旅行では欠かせない便利なサービスです。タクシーと比べて料金が安く、スマートフォンで手軽に配車できる利点があります。
しかし、サービスを利用する際は以下の点に注意を払うことをお勧めします。
安全面での注意点:
- 車両・ドライバー情報とナンバープレートの確認を必ず行う
- 個人取引の提案には応じない
- 深夜や人気のない場所での利用は避ける
- 可能であれば友人との同乗を心がける
トラブル防止のために:
- スマートフォンの首掛けストラップを使用する
- 貴重品の管理には特に注意を払う
- 乗車前に目的地が正しく入力されているか確認する
- 必要に応じて同行者とアプリやルートを共有する
料金とチップについて:
- UberとLyftの両方をインストールして料金を比較する
- 良いサービスには適切なチップで感謝の気持ちを表す
- 不適切なサービスにはチップを控えても問題ない
これらの注意点を意識しながら利用すれば、ライドシェアは非常に便利で経済的な移動手段となります。
初めて利用する方も、この記事で紹介した点に気をつければ、安全で快適な移動できると思います。